現役兵に固執したテギョン
テギョンは腰に持病があって、最初の徴兵検査で「現役兵ではなく社会服務要員」と判定された。
実は、徴兵検査で1級から3級までが現役兵の対象となり、4級に判定されると社会服務要員として軍務の代替を行なう。この場合は、役所などで勤務することになる。
このように、テギョンは社会服務要員になれるにもかかわらず、現役兵として兵役を遂行することにこだわり、2回にわたって腰の手術を行なった。
そして、再度の徴兵検査で現役兵の判定を受けたのである。
これは、韓国では珍しいケースだ。なぜなら、社会服務要員になることを望む人が圧倒的に多く、あえて現役兵に固執する人が非常に少ないからだ。
しかし、テギョンの考え方は一貫していた。
「現役兵にこだわる理由は、意地があったからです。兵役を避けてしまったら、信頼してもらうことも難しくなると思っていました」
この言葉に彼の信条があらわれている。(ページ3に続く)