芸能界出身者の名声を高めた
2つ目は、地域社会に貢献したことだ。
彼は軍楽隊員として各地で行なわれた地域貢献のイベントに出場し続けた。自らの立場をよくわきまえていたからこそ、様々な要請に応え続けたのである。
特に、「基地の町」と言ってもいい地元の楊州(ヤンジュ)に対する貢献はとても大きかった。
それが名誉市民という称賛につながったのだが、地元の人々が誇りに思える存在であったことは、ユンホにとって何にもまさるかけがえのない栄誉であったことだろう。
3つ目は、兵役における芸能界出身者の名声を高めたことだ。
過去に、兵役中の芸能界出身者の不祥事があって、いわゆる「芸能兵」が廃止になるという事態があった。
それは2013年のことだったが、世間の風当たりは強かった。その記憶がまだ残っている時期に、ユンホが逆の意味で注目を集めたことは大きかった。特級戦士に選ばれたときに、韓国の新聞が「大韓民国の息子」という大見出しを掲げたが、それは個人のユンホだけでなく、芸能界全体の名誉でもあった。
ユンホの兵役活動を高く評価する3つの理由。このことは、今後も絶対に忘れない。
文=康 熙奉(カン ヒボン)