まさに努力の賜物
ユンホの兵役活動を見て実感したことの1つ目は、強いられた環境の中でも個人がその能力を大いに伸ばすことができる、ということだ。
端的なのが、ユンホが特級戦士に選ばれた例だ。
自らの音楽的な才能を生かしてユンホは第26師団の軍楽隊員になった。ひととおりの軍務をこなすとはいえ、活動の中心は音楽の練習であり、軍楽隊員としての行事参加だ。そうした実務を続けながらも、彼は体力と技術でも第一級の軍人であることを証明してみせた。
このニュースは日本でも大きく報じられたが、驚嘆すべきは「どれほどの努力を積み重ねたのか」という毎日のプロセスだ。
ドラマの中のスーパーマンではない。現実の中の兵役履行者だ。軍楽隊員でありながら特級戦士になったという事実に、「努力によって兵役中に新たな能力がさらに伸びる」ということに気づかされた。これから兵役に入る人たちにとっても、大きな勇気を与えられた気持ちだろう。(ページ4に続く)