前向きな若者たちの存在
韓国において、兵役制度があることによる国家的な損失は大きい。
しかし、現実は冷徹だ。
兵役期間の短縮という負担軽減の風潮は強くなっても、制度そのものの存続は国是なのである。
結局、20代の男性は兵役を忠実に履行しなければならない。どんなに嫌でも、どんなに行きたくなくても、韓国の男子に生まれたかぎりは、兵役の呪縛から逃れられない。
そうであるならば、兵役を「失われた21カ月」と考えるのではなく、自分の人生にとって有益なキャリアに変えていけばいい。そういう前向きな若者たちの存在が、見守る人たちにとって救いになる。
なにごとも、考え方が変わると、人生が変わる。厳しい現実であろうと、受け入れれば、そこから活路が見いだせるのだ。
そういう観点から、たとえば、東方神起のユンホの兵役を考えてみよう。(ページ3に続く)