『王女の男』でダークな魅力が満載のパク・シフでしたが、『名もなき英雄<ヒーロー>』(以下、『名もなき英雄』と表記)では、クールな中にも温かさを兼ね備えた元スパイを演じています。もちろん、元スパイと聞いただけで、パク・シフの鍛え上げられた肉体と華麗なるアクションシーンが容易に想像できます。
復讐のために悪に立ち向かう
『名もなき英雄』は、元中央情報局秘密要員であるペク・シユン(パク・シフ)が、後輩の無念の死の復讐のために悪に立ち向かう姿を描いた作品です。
スパイもの、アクションものは私にとっては少々苦手分野だったので、見る前はあまり期待をしていませんでした。
それでも、パク・シフが『清潭洞(チョンダムドン)のアリス』以来3年ぶりの満を持して主演したドラマということで、“これは、おもしろくないわけがない”と勝手な直感が働きました。
韓国ではあまり視聴率がふるわないドラマでしたが、視聴率というのはその時の放送環境によって随分左右されるものですし、それを証明してくれたのがこのドラマではないかと思います。(ページ2に続く)