〔基本4/辛い訓練〕
軍隊に行った人に「何が一番つらかった?」と尋ねると、たいてい雪上訓練と答える。真冬の戦闘を想定し、厳寒期に雪の上にテントを張って何日もひたすら寒さに耐える訓練なのである。韓国軍の訓練はすべて寒い北朝鮮との戦闘を想定したもの。雪上訓練は特に重要なのだ。
また、真冬の陸軍兵士を悩ませるのが「警戒勤務」。いわゆる歩哨のことである。警戒勤務は原則として1時間交代。2人1組で弾薬庫や軍幹部の宿舎などを警護する。真冬の夜中に警戒勤務をしたときは、あまりの寒さに、終わってから布団に入っても身体が震えて寝られないという。(ページ5に続く)