〔基本2/新兵訓練〕
現役兵として入隊すると5週間の新兵訓練を受ける。
まず、訓練所に入った新兵は登録作業を終えると、身長・体重などの体格を測定し、活動服(生活するときに着る服)の支給を受ける。
2日目の重要な日程は健康診断だ。軍務に耐えられる健康体であるかどうかを詳細にチェックされる。3日目には知能検査や適性検査がある。みんなが必死にマークシートを塗りつぶしていく。
4日目になると、軍服と小銃を割り当てられる。3泊4日の準備期間を経て、いよいよ連隊入隊式に臨み、軍人としてのスタートを切る。
本格的な訓練が始まると、まずは精神教育と制式訓練を受ける。前者で軍人としての心構えを徹底的に仕込まれ、後者で軍人らしい敬礼と歩行を学ぶ。同時に、軍隊式の体操を習ったり、軍歌を覚えたりする。ランニング中にはみんなで軍歌を歌うので、絶対に覚えなければならない。
以後は、射撃訓練、手榴弾訓練、催涙弾体験訓練、行軍などの厳しい訓練を受ける。
なお、現役兵でなく社会服務要員や義務警察隊員になる人は、新兵訓練が短縮型の4週間になる。(ページ3に続く)