貞明(チョンミョン)公主の生涯7!『華政』(ファジョン)の主人公

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功臣の重要な一言のおかげ

張維は、仁祖の二男だった鳳林(ポンニム/後の17代王・孝宗〔ヒョジョン〕)の岳父である。つまり、妻(後の仁宣〔インソン〕王后)の父ということだ。
それ以上に張維の存在感がまさっていたのは、仁祖がクーデターを成功させたときの功臣であったからだ。
仁祖が即位するうえで、功績は本当に大きかった。
その張維が仁祖にきっぱりと言った。
「貞明公主に疑いをかけてはなりませぬ」




一度だけではない。張維は何度もそう主張した。
窮地に陥っていた貞明公主は、張維によって救われた。
しかし、仁祖があまりに呪詛を疑っているので、何ごともなかったかのように、すべてを不問にすることはできない。
やむなく、仁穆王后に付いていた女官の何人かが罪を問われて死罪になった。すべては、仁祖の疑い深い性格が招いたことだった。

(第8回に続く)

文=康 熙奉(カン ヒボン)

貞明(チョンミョン)公主の生涯8!『華政』(ファジョン)の主人公

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