康熙奉の朝鮮王朝秘話!英祖と思悼世子の確執2

このエントリーをはてなブックマークに追加

反乱の首謀者?

英祖は、重臣たちに対して詳細に調査せよと命じた。

そのとき、領議政(ヨンイジョン/総理大臣)の洪鳳漢(ホン・ボンハン)がこう言った。

「東宮におかれましては、普段から怖がってオドオドする癖がありますので、こんな告発を聞いたら、とうてい平常心を保てないでしょう。できるだけ静かに行ないたいと思います」

英祖もこの意見に同調した。

洪鳳漢はすみやかに思悼世子のもとに出向いた。




彼は思悼世子の岳父である。自分の娘が思悼世子の正妻なのだ。それだけに、洪鳳漢が思悼世子の肩を持つのが当然と思えるのだが、事実はちょっと違っている。老論派に属する彼にはさまざまな思惑があったのである……。

それはともかく、洪鳳漢から“反乱の首謀者として告発されている”ことを聞いた思悼世子は驚愕し、あわてて英祖のもとにやってきた。それが亥(い)の刻(午後9時頃から11時頃の間)だった。

思悼世子が英祖に謁見する前に、洪鳳漢が英祖にこう上奏した。

「東宮を罪人のようにみなしては決していけません。なにとぞ穏やかに……」

英祖はゆっくりとうなずいた。(ページ3に続く)

固定ページ:
1

2

3 4

必読!「ヒボン式かんたんハングル」

「韓流ライフ」というジャンルの中に、「ヒボン式かんたんハングル」というコーナーがあります。ここには、日本語と韓国語の似ている部分を覚えながら韓国語をわかりやすくマスターしていく記事がたくさん掲載されています。日本語と韓国語には共通点が多いので、それを生かして韓国語の習得をめざすほうが有利なのです。ぜひお読みください。

ページ上部へ戻る