どこで“泣き”のスイッチが入るか
身体というのは、神様からの借り物であって、その中に宿っている魂は外側がいくら変わっても永久に変わることがありません。
日々、私たちは少しずつ変化しています。変わらない人間なんていませんよね。年も取りますし、病に伏すこともあります。
でも、その人の中身は変わりません。それ以上でもそれ以下でもなく、いつも自分自身なのです。
そして、愛する人も同じ。人と人との繋がりは魂と魂の繋がりなのだと、この作品から感じることができたような気がします。
『ビューティー・インサイド』はタイトルから連想されること以上に感動する作品です。こんなに泣けるなんて正直最初は予想していませんでした。
皆さんは、どこで“泣き”のスイッチが入るでしょうか。
これからご覧になる方にはくれぐれもお願いがございます。韓国の映画館でよくある光景のように、どうか、エンドロールが流れ始めた瞬間に観るのを止めないようにしていただければと思います。いろんなものがすっぽりと腑に落ちる瞬間を最後の最後にぜひ味わってみてください。
文=朋 道佳(とも みちか)