「死六臣」の覚悟
本来なら、その行事のときに世祖を殺害する予定だった。しかし、1人の同志の裏切り行為によって、その計画が世祖にばれてしまい、失敗に終わってしまう。
成三問たちを捕えた世祖は、彼らに対してこういった。
「お前たちのような有能な人材を失うわけにはいかない。助けてほしければ余を王と認めるのだ」
しかし、端宗に忠誠を誓っていた成三問たちは決して世祖を王と認めず、激しく罵った。それによって彼らは、激怒した世祖に処刑された。成三問たちの遺体は見せしめのために、刑場に放置されたままにされた。さらに彼らの父親や息子も同じく処刑され、母親や娘たちは奴婢になってしまう。
成三問たちは、それらをすべて覚悟したうえで、世祖の命を狙ったのである。(ページ3に続く)