名優に気に入られたチャンミン
評判になったのが、イ・スンジェが扮する王と対立する場面だった。
イ・スンジェといえば、韓国では人間国宝に匹敵するような名優だ。
そんな超大物と対立するシーンを演じるのだから、チャンミンもさぞかし緊張したことだろう。
「イ・スンジェ先生は、本当にたくさんのことをアドバイスをしてくださいました。孫に接するように面倒をみてくださったのです。僕は『一度セリフを合わせてみてもいいですか』とお願いしようと思ったのですが、先に先生のほうから『こっちにおいで。一度セリフを合わせていこう』と言ってくださいました。そのときも、『君は世子だからこんなイメージ、こういう姿を見せなければならない』と教えてくださいました。おかげで、僕は緊張を解くことができました。感謝しています」
チャンミンが一生懸命に取り組んでいる姿を見て、イ・スンジェが自ら手をさしのべてくれたのである。
超大物の俳優にチャンミンはよほど気に入られたのであろう。これも、俳優のキャリアにとっては、とても大切なことだ。
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