日本と違う韓国のビックリ26

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第26回/今もコリアンタイムが通用する?

1990年代の後半、ソウルに取材に行ったときは、ロッテホテルのロビーでよく人と待ち合わせをした。そのとき、来る人がほとんど30分くらい遅れてくる。理由はきまって「渋滞がひどくて」。私(康熙奉〔カン・ヒボン〕)は笑って相手を迎えたが、腹の中はイライラしていた。

遅れる理由はかならず「渋滞」

遅れる理由はかならず「渋滞」

理由はかならず「渋滞」

当時、ソウルの渋滞は名物だった。道路は混んでいるのが当たり前であった。

そうであるならば、待ち合わせをしている以上、渋滞を見越して早めに出掛けるのが常識であろう。それなのに、いつもどおりにのんびり出掛けて、時間に遅れたら渋滞を理由にしている。

「なるほど。これがコリアンタイムか」

私もあきれるしかなかった。




韓国の書き手に原稿を依頼したときも、イライラすることが多かった。

締め切りを守らない人が多すぎるのだ。催促の連絡をすると、プツリと行方不明になる。何度も催促して、ようやく連絡が取れると、「いやあ、伯父さんが亡くなってねえ」と古典的な言い訳が返ってくる。

「締め切りを守るという概念が希薄なんだな」

そう考えるしかなかった。

(ページ2に続く)

日本と違う韓国のビックリ27

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