第25回/日韓の新聞を読み比べてみれば
今は取っていないのだが、数年前に、韓国の『朝鮮日報』と『スポーツ朝鮮』を毎日配達してもらったことがあった。韓国でその日に出た朝刊が夕方には日本のわが事務所に届くのである。とても重宝していた。
韓国の新聞は取材ネタより論評が多い
あるとき、韓国の新聞を配達してくれる業者が「サービスで配ります」と言って、さらに韓国の一般紙とスポーツ紙を1つずつ付け足してくれた。
すでに『朝日新聞』『日本経済新聞』『日刊スポーツ』を取っていたのに、今度は韓国の新聞が4紙。合計7つの新聞を読むのは骨が折れた。
しかし、韓国の新聞と日本の新聞を比較するにはちょうどいい時期だった。
韓国の一般紙を一言で言えば「ページ数は多いのだが中身がやや薄い」ということだ。韓国の記者は「多くの取材をして記事を書く」というより、「少ない取材のわりには自分の主張が多い」と感じたのである。
とにかく、自分の意見を言いたいという記事が多く、その結果、韓国の一般紙のオピニオン欄は多くの記者の論評で埋まっている。「足でネタを集めるというより、口で記事を埋める」という印象が強かった。(ページ2に続く)