日本と違う韓国のビックリ23

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選手層が薄い競技を狙う

日本的な競技スポーツの考え方は、裾野を広げてプレー人口を増やし、その中から優秀な選手を育成していく、というものだ。いわば、ピラミッド型である。

しかし、韓国は違う。大会を通して早い段階から選手を振るい落として、残った少数の選手を徹底的に鍛え上げて、国際大会で優秀な成績を挙げられるようにもっていく。いわば、逆ピラミッド型なのだ。

韓国では、「少数精鋭主義は少ない予算で最大の効果を得られる」と考えられている。徐々に成長していく選手をサポートするといった考えはほとんどない。オリンピックなどで国威発揚の成果を出すためには、限られた予算を特定の選手に集中させるというのが韓国スタイルなのである。




特に、韓国がオリンピックで狙うのは、世界でも競技人口が少ないマイナーなスポーツばかりだ。

たとえば、夏のオリンピックのアーチュリーや、冬のスポーツのショートトラックである。この2つの競技で獲得した韓国の金メダルは他の国を圧倒している。

世界で選手層が薄い競技を狙い、少数精鋭の選手に過大投資する……この方式によって、韓国は2012年のロンドン五輪で13個の金メダルを獲得した。ちなみに、日本がロンドン五輪で得た金メダルは7個であった。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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