人の心はあの頃のまま
中でもヒロインであるトクソン(ヘリ)と結婚したのは誰か?
それを予想をしながら見ていくのがこのドラマの最大の見どころでしょう。
このパターンはかつての“応答せよシリーズ”にもありますが、今回もワクワクの展開で、チョンファン(リュ・ジュニョル)なのかテク(パク・ポゴム)なのか、韓国でもファンの間で物議を醸しました。
演じている俳優陣にも誰がヒロインと結ばれるのかを知らされないまま撮影が進んでいたようです。
韓国ドラマ界は、ときどき本当に驚くようなことをしますね。
そして、ドラマ中では、主人公以外の恋愛にも目が離せません。
携帯電話もなかったあの時代、ただ待つことしかできなかった恋人たち。
「さよなら」という手紙を受け取ったら、もう二度と会うこともできなかったあの頃。
どんなに時代が進化しても、人の心はきっとあの頃のまま。
人の心までデジタル化することなどできるはずがありません。
それは、親と子の関係でも同じです。
昔のように狭い部屋で肩寄せ合って暮らす時代ではなくなったかもしれませんが、外で受けた傷を癒してくれるのはやっぱり家族なのかもしれません。
「感謝してます」「愛してます」と言葉で言い表すのは照れくさくてできないけれど、親は子を思い、子は親を思っているのです。
『応答せよ1988』では、そんな温かい家族愛がたくさん描かれています。
(ページ3に続く)