3つの分かれ道
2001年10月3日に帰国したペ・ヨンジュンは、早い段階で次のステップを選択しなければならなかった。
彼が不在の間、映画やドラマの関係者から数多くの出演依頼が届いていた。その中で、ペ・ヨンジュンが最も関心を示したのがKBSとMBCからの提案だった。ただし、成均館(ソンギュングァン)大学に在学中だっただけに、学業に専念したいという気持ちが強かったのも事実で、ここからペ・ヨンジュンの葛藤が始まった。
そのあたりの事情を、2001年10月9日付けの「イルガン・スポーツ」は次のように報道している。
「トップスターのペ・ヨンジュンが分かれ道に立った。それも、3つの行き先について葛藤しているのだ。まずは、学業に専念すべきなのか、あるいは、俳優活動を再開すべきなのか。しかも、俳優活動をするなら、KBSとMBCのどちらかを選ばなければならない。苦悩は深いと言える」
「1998年に成均館大学の映像学科に合格が決まってから、しばらく俳優活動を中断して学業に全力を尽くしたペ・ヨンジュンだけに、授業に出席することも俳優活動に劣らないほど重要なことなのだ。けれど、放送・映画界から注がれる愛情も非常に大きいので、簡単に心を決めることができない」
「もし次回作を決めようとしても、苦悩はまだ続く。KBSドラマの『愛の挨拶』で彼をスターダムに押し上げたユン・ソクホ監督が、来年初めに予定しているミニシリーズでペ・ヨンジュンと一緒に仕事をすることを望んでいるのだ。また、MBCのキム・サヒョンPDも、同じ時期に放送されるミニシリーズでペ・ヨンジュンが主演することを願っている。恩人とも呼べるユン・ソクホ監督と、義理があるMBCとの間で、葛藤するしかないような状況なのである」
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