名優に刺激されるチャン・グンソク
第7話からテギルは最強の師匠のもとに弟子入りして、厳しい修業に明け暮れる。このときのチャン・グンソクも迫力満点だった。
特に、風雪に耐えて頑張る姿には、多くの視聴者が共感したことだろう。
「華はいらない、魂がほしい」
そう呼びかけているようなチャン・グンソクの演技。テギルの成長は、まさにチャン・グンソクの俳優としての変化でもあった。
さらに、名優との競演が最良の刺激となっていた。
たとえば、第9話でテギルは初めて粛宗(スクチョン)と対面する。この時点では、まだテギルは粛宗が自分の父であることを知らないのだが、王の前にいるので緊張を隠せない。このあたりの臨場感をチャン・グンソクは的確に表現した。
一方の粛宗。素性がわからない若者を警戒していたが、同時にどこか温かく見守る部分もあった。
2人は実の親子。そのことを粛宗はうっすらと感じていたのか。
とにかく、粛宗を演じたチェ・ミンスには、さすがと思わせる名優の風格が備わっていた。しかし、チャン・グンソクも負けていない。感動的な場面では、2人が見事に呼吸を合わせていた。(ページ4に続く)