今年の地上軍フェスティバルに注目
今後のユンホは、第26師団の上等兵として、軍楽隊を率いていく役割を期待されている。
もちろん、上等兵の上には兵長がいるのだが、兵長は除隊が近いこともあって、社会に復帰したあとの準備に入ることが多い。また、気分的にも「除隊待ち」の状態になってしまっている。軍楽隊にかぎらずどの部隊でも、上等兵が活動の主導権を取っていくケースが多くなるのである。
そのあたりをユンホも自覚して、軍楽隊が参加する行事などでも主導的に動いていくことになる。
今後の予定で特に注目したいのが地上軍フェスティバルだ。
これは陸軍が一般市民に広報する最大のイベントで、兵器展示、軍務体験、公演、各種コンテストなどのプログラムで構成される。
特に来場者が注目するのが、兵役中の芸能人も登場する公演であり、昨年はユンホが司会を担当していた。ただし、入隊して間がない二等兵だったので、遠慮する部分が多かったはずだ。
今年の地上軍フェスティバルは鶏龍(ケリョン)市の非常滑走路一帯で10月2日から6日まで開催されるが、この重要な行事をユンホは上等兵として迎えることになる。
昨年とは階級がまるで違う。今度は公演の企画と運営の両面から獅子奮迅の活躍をするのでは……。
誰もが気軽に入場できる地上軍フェスティバル。今から楽しみにしているユンホのファンも多いことだろう。
文=康 熙奉(カン ヒボン)