完全に終わるのは40歳
戦争になったら再び銃を持って戦うことになるのが予備役である。
そうであるならば、軍務の水準を維持しておかなければならない。早い話が、銃の撃ち方を忘れてしまっては困るのである。
そこで、腕をさびつかせないためにも定期的に訓練を継続させなければならない。それが、兵役の第二段階である。
まず、除隊してから4年間受けるのが「動員訓練」だ。
対象者は1年間に28時間ずつの訓練を受ける。普通は、2泊3日の合宿形式で行なわれることが多い。ここで、現役兵時代に習った軍務を復習する。
4年間の「動員訓練」が終わると、今度は2年間の「郷防訓練」に移る。ここでは、1年間に20時間ずつの訓練を行なっていく。
以上のように6年間の訓練をこなしても、まだ兵役は終わらない。
最後に「民防衛訓練」が待っている。この「民防衛訓練」は40歳になるまで受けなければならない。
その中身は、1年目から4年目までは年間4時間の訓練を実施。5年目以降は年間1時間の訓練に変わる。
ようやく40歳になった段階で兵役は完全に終了するのである。(ページ3に続く)