炭鉱のカナリア
人はとかく、自分の身の回りのことだけに気を取られ、世の中で何が起こっていてどんなことが必要なのかということになかなか気付かない。しかし、ペ・ヨンジュンの行動が、手をさしのべるべき対象を気付かせてくれる。
ここで思い出すのは「炭鉱のカナリア」という言葉である。炭鉱の坑道で働く人たちは、有毒ガスの発生をいちはやく察知するために、鳥籠の中にカナリアを入れて持ち運ぶ習慣があった。
そして、カナリアを観察することで、坑道内の空気の状態を把握するのである。こうした事例から「炭鉱のカナリア」は、「将来起こりうる危機に対していち早く察知する存在」という意味がある。
ペ・ヨンジュンの生き方は、人間社会が抱えている将来的な危機に対していちはやく知らせてくれる役割を果たしているように思える。彼が地球環境問題に深い関心を寄せたり新生児治療の環境整備をはかろうとしていることは、多くの人々に問題の重要性を認識してもらう効果があるのだ。
さらにペ・ヨンジュンは、2010年12月14日に東京ドームで開催されたチャリティ・イベントに参加した。
このチャリティは、アジアの恵まれない子供たちを支援することが大きな目的になっていた。