補充役がよく社会服務要員になる
具体的に社会服務要員はどんな分野で活動するのか。
主なものを列挙してみる。
◆開発途上国に行って国際協力奉仕活動を行なう
◆芸術・体育の分野で特技を発揮する
◆医師が公衆保健業務や国際協力医療事業に派遣される
◆特殊な専門機関で研究を行なう
◆産業の育成・支援のために指定された企業・研究機関で働く
◆国家機関・地方自治・公共団体で公益目的の勤務をする
わかりやすく言えば、開発途上国に行って農業や工業の指導をしたり、芸術・体育の組織で実力や才能を発揮したり、医師として徴兵検査の専門診断を担ったり、重要な研究機関で実験に明け暮れたり、大企業で特殊技能を生かす仕事をしたり、国家公務員や地方公務員として働いたり、ということだ。
なお、社会服務要員になる人は、徴兵検査で4級と判定された人が圧倒的に多い。徴兵検査の場合、1級から3級までが現役兵対象で、4級は持病などを理由にして補充役になる。そして、補充役の人が社会服務要員になるという例が非常に多いのである。(ページ3に続く)