「ニックネームに合うように!」
ジュノでよく覚えているのは、「会話のセンスがいいね」ということだった。
あれは、日本デビューを果たした2PMが東京・両国国技館でライブを開催したときのことだった。それに先立って、2010年12月6日に2PMは、ホテルニューオータニで日本デビューを記念した記者会見を行なった。
「日本で仕事以外で何がしたいか?」と問われて、ジュノは「ラーメンが食べたいです」と答えていたが、これは想定内の韓国人らしい答えであった。真骨頂はその次だ。「それぞれのメンバーにとって野獣アイドルとは?」という質問があり、ジュノのこう答えていた。
「韓国でデビューした当初は、野獣アイドルというニックネームではありませんでした。活動を続けているうちにそう呼ばれるようになりました。日本では、最初から野獣アイドルと言われていますので、ニックネームに合うような格好いいパフォーマンスをみなさんにお見せしたいと思っています」
質問の意図を十分にくんだ的確な答えだった。勘がいいから、こういう語りができるのだろう。
他にも、「日本に対してどのようなイメージを持っていますか」と問われると、ジュノはこう返答した。
「自分がまだ幼い頃、『ごくせん』というドラマをよく見ていました。そこに出演していた松本潤さんが好きです」
早くから日本に興味を持っていたのだろう。すでに彼は日本で成功する要素をたっぷり持っていた。(ページ3に続く)