韓国時代劇を面白くする「悪女たちの朝鮮王朝」

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ウラの3大悪女

K2-1

ドラマ『トンイ』で張禧嬪(チャン・ヒビン)に扮したイ・ソヨン

張禧嬪が悪女と言われているのは、彼女を支持していた派閥が政争に敗れて、対立する派閥が政権を取ったので、意図的に悪女に仕立て上げられたのである。もし張禧嬪を支持する派閥が政権を取っていたら、そんなに悪女とは言われなかっただろう。

歴史は、勝った人たちが記録することが多く、負けた人たちはひどい言われ方をする。張禧嬪の場合は、言われているほどの悪女ではなかったと思われる。

それより、朝鮮王朝には“ウラの3大悪女”と呼ばれる3人がいる。

11代王・中宗の三番目の正室だった文定王后、21代王・英祖(ヨンジョ)の二番目の正室だった貞純(チョンスン)王后、そして、23代王・純祖(スンジョ)の正室だった純元(スヌォン)王后だ。




この3人は摂政をしたり、王の代理として振る舞ったりした。そういう意味では女帝と呼ぶにふさわしい3人である。

文定王后は、自分の息子を王にするために先妻の息子を毒殺するなど、悪政の最たる女性だった。

貞純王后はカトリック教徒が多い政敵に対して大弾圧を行なって、数万人を殺害している。

純元王后は政治を私物化して、19世紀前半に自分の一族の繁栄だけを願い、国の政治を犠牲にして朝鮮王朝が衰退する原因を作っている。(ページ4に続く)

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