国で一番のイカサマ師は誰か
地方に住むテギルは、父に漢陽(ハニャン)に行きたいと言いだす。
反対されるのだが、ひるまない。天性のイカサマ師ぶりを発揮して、人をだまして金を盗んで、そのまま勢いで漢陽にやってきた。
向かったのは、父と母が20年前に住んでいたボロ家である。父が感傷にふけっていると、そんな父に掃除用の箒(ほうき)を持たせて、自分はサッサと遊びに行ってしまう。ようやく都に出てきたからには、なにがなんでも大望を果たさなければならない。
テギルはこの都のすべてを吸収しようとしてキョロキョロしているが、そのときに運命的に妙齢の美女を見て呆然となってしまう……というところで、第3話が終わった。
果たして、この美女は誰なのか。
チャン・グンソクが演じるテギルの驚きが、第4話以降の興味を一気にかきたててくれる。
同時に第4話では、粛宗(スクチョン)と淑嬪(スクピン)・崔(チェ)氏の息子であるヨニングンが、妓生(キセン)に囲まれながら賭博に興じる姿が出てくる。
いかにも頽廃的なヨニングン。彼はどうしてこんな男になってしまったのか。そして、テギルとどのように絡んでくるのか。そんな興味が尽きない展開だった。
願わくば、テギルよ。もっともっと奔放に暴れてしまえ。見ている人に、国で一番のイカサマ師がどんなにエネルギッシュで、世の中を変える力があるのかを示してくれ。そうすれば、『テバク』がもっともっと面白くなるに違いない。
さて、『テバク』第4話はどんな展開になるのだろうか。
(文=「ロコレ」編集部)