『ラブレイン』の視聴率
『ラブレイン』は1970年代の〈過去〉と2012年の〈現在〉という2つの時間軸を舞台に繰り広げられるドラマで、親子二代にわたる“初恋”が描かれる。主演はチャン・グンソクとユナ(少女時代)。2つの時代に生きるキャラクターをそれぞれ1人2役で演じ分けていた。
チャン・グンソクはユン・ソクホ監督から多くのことを学ぼうとした。当時について、彼がこう語っている。
「ユン・ソクホ監督とはいろいろなお話をさせていただく時間を持つことができました。韓国では、ドラマが始まる6カ月前まで10カ月間の撮影期間がありました。撮影中は、韓国だけでなく日本でも美しい風景があればそちらに飛んで行って映像に盛り込むという作業をしておりました。その美しい風景だけでなく、人物のこまやかな表情やキャラクターの眼差しと仕種まで、1970年代から現代に至るまでの時代の流れと感性を映像に盛り込んでいきました。そのような意味について、ユン・ソクホ監督とさまざまな意見交換をすることができました。考えに詰まったとき、ユン・ソクホ監督と同じホテルに泊まっていたので真夜中に連絡をしてお部屋を訪ねて、演技について質問したりお話を伺ったりしていました」
まさに、チャン・グンソクの意欲がひしひしと伝わってくる。
しかし、『ラブレイン』は韓国では視聴率が惨敗におわった。最高でも視聴率が6.4%であり、5%を切ることもあった。
視聴率が作品のすべてではないが、それでも視聴率がよくないと主役への風当たりは相当に強くなる。(ページ3に続く)