ドラマ『シスターズ』は、貧困の家庭に育った三姉妹が巨額のお金に翻弄されて、複雑な人間関係に巻き込まれていくストーリーだ。果たして誰が味方で、誰が裏切り者なのか? ドキドキのサスペンスドラマだ。
カギを握る青い蘭の花が持つ意味は?
『シスターズ』は、父親の借金を返済しながらも、毎日の生活を支えている長女のオ・インジュ(キム・ゴウン)と次女のオ・インギョン(ナム・ジヒョン)、そして、三女のオ・イネ(パク・ジフ)の三姉妹を中心にストーリーは展開して行く。
インジュとインギョンの2人はイネの修学旅行の費用を用意するが、そのお金を母親がこっそり持って家出してしまう。
この辺りまでは、仲良し三姉妹と、とんでもない母親の行動にあきれ返るストーリーだが、回を追うごとにハードな展開になっていく。
インジュの会社の先輩であるチン・ファヨン(チュ・ジャヒョン)の死により、巨額のお金を手にしたインジュ。
ここから権力者たちの策略、陰謀、事件に巻き込まれていく。
イネの友人のヒョリン(チョン・チェウン)の父親であり、ソウル市長選を控える弁護士のパク・ジェサン(オム・ギジュン)がどこか怪しい。
外では家庭円満と見せかけて裏では暴力的な行為をしている。
次女のインギョンは、テレビ局の記者としてジェサンの過去を怪しく思い探っている。
三女のイネも訳があってジェサンの家で暮らすことになり、この家がどこか普通でないことに気付いている。
誰がインジュたちの味方なのか?
裏切り者は誰なのか?
誰もが怪しく見えてくる。
「インジュの先輩のファヨンは本当に自殺したのか?」とさえも疑ってしまう展開だ。
もしかしたら、大金と共に何処かに潜んでいるのでは……。
想像はどんどん膨らんでいく。
カギとなるのは青い蘭の花だ。
この蘭は香りを嗅ぐと危険だ。幻覚作用があるらしい。
亡くなった人のそばには必ず青い蘭の花が置かれている。
何の意味があるのだろう。
この花にも秘密があるようだ。
三姉妹の近くにいる、命を脅かす人物は?
本当にドキドキするサスペンスドラマだ。
文=須坂のりこ