韓国の暮らしで感じること8「酒席での礼儀作法」

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かつて韓国では、目上の人の前でお酒を飲むのは失礼だと思われていた。そんな伝統が今も礼儀のうえで残っている。そのため、年上と一緒にお酒を飲むとき、年下はわざと顔をそむけて年上からは見えないような角度でお酒を飲んだりする。




「つぎたし」は駄目?

年上と酒を飲むときの礼儀は今や形式にすぎなくなっている場合も多いのだが、それでも、年下に厳格に守らせる年長者もいるので、いくら形式でもわきまえておかなければならない。
また、お酒以上に煙草を吸うことは失礼にあたるので、吸いたくなったら「トイレに行きます」とでも言って席を外し、どこか目立たないところで吸うようにしよう。
食事の席であまりにトイレに行くのが面倒なときは、思い切って「煙草を吸ってもいいですか」と年上に聞いてみるのも手だ。ただし、「ダメだ」と言われる可能性は、日本よりははるかに高い。
また、日本の酒の席でよく見かける「つぎたし」も良くない。
韓国ではチェサ(祭祀)のとき、先祖の霊に捧げるコップにお酒をつぎたす習慣があるため、「つぎたし」という行為は死者に対するものになっている。当然ながら、生きている人に対しては好ましくない。そこで、お酒を注ごうと思ったら、相手が飲み干すのを待つほうが賢明だ。




さらに、韓国人はお酒を飲む際に水や炭酸で割ったりしない。どんなに強いウィスキーでも、ロックやストレートで飲むのが当たり前だ。
しかも、注がれたお酒は一気に飲み干すのが常識なので、お酒の弱い人はそのことをはっきり宣言しておいたほうがいい。そうでなければ、ベロンベロンになるまで飲まされてしまうだろう。
こういった日本との細かい違いをしっかり覚えておこう。

構成=「ロコレ」編集部

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