ハラボジの応援/とてつもない傑作物語『二十五、二十一』2

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

ドラマ『二十五、二十一』の第7話では、キム・テリが演じたナ・ヒドがアジア大会のフェンシング競技で優勝した場面が描かれた。しかし、誤審問題が起きて、ナ・ヒドはひどく傷ついてしまった。

画像提供=tvN




感激の涙

アジア大会の決勝でナ・ヒドが戦ったのは、ライバルのコ・ユリム(キム・ジヨン)だった。
一進一退の攻防の末に、最後のポイントを取ったのはナ・ヒドで、彼女は優勝した。
しかし、コ・ユリムが誤審だったと抗議し、優勝後の記者会見は荒れて、ナ・ヒドも感情的になってしまった。
結局、誤審問題の対応でナ・ヒドは批判を浴びて、優勝の感激にひたることはできなかった。
傷心のナ・ヒドは家にも帰れず、食堂で夕飯を食べる羽目になった。
横に座っていたのがハラボジ(おじいちゃん)のグループだった。
ハラボジは泣いているナ・ヒドに気が付き、励ましの言葉をかけてくれた。
「ナ・ヒド選手、昨日の試合は本当にカッコよかったよ」
「金メダル、おめでとう」
「そこまで行くのに、どれだけ大変だったことか。どれだけ涙を流したことだろうか。苦労が多かったね。これからも韓国のフェンシングをよろしく頼むよ」




こうした温かい励ましを受けて、ナ・ヒドは感激の涙をこぼした。
彼女は孤独だった。優勝したのに、何も報われない気持ちだった。
しかし、見知らぬハラボジが優勝を祝賀してくれて、これまでの苦労をねぎらってくれた。
その気持ちがどれほどナ・ヒドにとって支えになったことか。
こうした場面を随所に入れてくれるのが、『二十五、二十一』の脚本の優れたところだ。
ハラボジが励ましてくれた場面は、見ていて本当に心が救われるシーンだった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

最後の5分/とてつもない傑作物語『二十五、二十一』1

2人の秘密/とてつもない傑作物語『二十五、二十一』3

会えなくても心で会える/とてつもない傑作物語『二十五、二十一』4

関連記事

  1. 歌のシーンは韓国ドラマの定番中の定番?

  2. 今年上半期で韓国ドラマのナンバーワンは『涙の女王』!

  3. 韓国ドラマに屋根部屋が数多く登場する理由

  4. あのトンネルを抜けたら何が見える?/とてつもない傑作物語『二十五、二十一』18

  5. 永遠の韓ドラ『冬のソナタ』特集2/大ブーム

  6. 制作から10年!やっぱり『華麗なる遺産』はチョー面白い

  7. 『梨泰院クラス』では「語られなかった過去」が本当にスリリングだ!

  8. 冬ソナ20周年企画/ペ・ヨンジュンの2002年にタイムスリップ4「海辺」

  9. スイスで見つけた『愛の不時着』の最高の笑顔!

PAGE TOP