韓国社会のルールブック「第6回・鉄道」

このエントリーをはてなブックマークに追加

車内がカラオケルーム

もう一つ、別のエピソード。
ソウルから大邱(テグ)まで、在来線の急行列車に乗った。全席指定だったが、満席で席を取れない。当時は立席特急券というものがあった。立ちっぱなしを覚悟して乗るのである。
私は乗車するとすぐに食堂車に行き、ビールを飲みながら粘った。大邱まで4時間、何本のビールを飲んだことだろうか。
よく見ると、私と同じ目的の乗客が何人もいた。
3時間が過ぎた頃にはみんないい気持ちになって、そのうち歌い始める人もいた。その人はなんと、ギターまで持っていた。




私も大いに歌った。しまいに食堂車がカラオケルームのようになった。しかも、生ギターの伴奏つきである。
あんな騒々しくて楽しい車内は、後にも先にも他になかった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

韓国社会のルールブック「第1回・老舗」

韓国社会のルールブック「第2回・料理」

韓国社会のルールブック「第7回・刺し身」

固定ページ:
1 2

3

必読!「ヒボン式かんたんハングル」

「韓流ライフ」というジャンルの中に、「ヒボン式かんたんハングル」というコーナーがあります。ここには、日本語と韓国語の似ている部分を覚えながら韓国語をわかりやすくマスターしていく記事がたくさん掲載されています。日本語と韓国語には共通点が多いので、それを生かして韓国語の習得をめざすほうが有利なのです。ぜひお読みください。

ページ上部へ戻る