大きなヤマ場を迎えてきた/『100日の郎君様』特選4

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『100日の郎君様』では、主役となっているド・ギョンスが、世子のイ・ユルと村人のウォンドゥクという2人の人物を演じ分けていた。それは、記憶喪失という設定が物語を大きく動かしていたからだ。

写真=韓国tvN『100日の郎君様』公式サイトより




王宮に戻ってきた

世子のイ・ユルは、子供のときに悲しい出来事に見舞われ、大人になっても心を閉ざしている。そのために常に不機嫌で、周囲の人たちを困惑させてばかりいた。
そんなイ・ユルが暗殺団に狙われ、かろうじて助かったが記憶喪失になってしまった。そのうえで、村人として別人の人生を歩むことになる。それがウォンドゥクだ。
ウォンドゥクは、ホンシム(ナム・ジヒョンが演じている)と夫婦になったのだが、かつては世子という王族だったので、まるで庶民の生活というものがわからない。
こうして、ウォンドゥクのダメ亭主ぶりが次々と明らかになっていった。
特に、高利貸しに騙されて、高価な品物をたくさん買ってしまったのは致命傷だった。これではホンシムが激怒するはずだ。
しかし、ウォンドゥクにも大きな才能があった。文章が巧みで周囲を驚かせたし、武術の達人でホンシムを救った。いよいよウォンドゥクが本領を発揮したのだ。
ドラマも後半に入ると、徐々に記憶が甦ってくる。そして、悪徳高官のキム・チャオンによって陰謀にまみれている王宮に戻ってきた。




さらに、幼いころから恋心を抱いていたウォンドゥクとホンシムのラブストーリーが再燃してきた。
こうして、『100日の郎君様』は後半で2つの大きなヤマ場を迎える。そのときのド・ギョンスはどんな晴れ晴れとした演技を披露するのか。
『100日の郎君様』がますます興味深くなってきた。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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