韓国ドラマの脚本家の世界を女性たちが占領している理由は?

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韓国ドラマの主人公の特徴の一つは、本人には特別な才能があまりないことだ。これが大事なのだ。なぜなら、それによって、まわりから数多く助けてもらうのである。そういう意味では、主人公は常に受動的。でも、それでいい。そのほうが実はたくさんのストーリーを作れるのである。

『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』のキム・ウンスクも超有名な女性脚本家だ(写真=tvN『トッケビ』公式サイトより)




 

男性主人公の特徴

結局は、主人公が自分ですべて解決してしまったらドラマにならないというわけだ。
ただし、男性主人公は若くして地位を持っている人が多い。その場合、本来はすごく忙しい立場のはずである。
恋愛をする時間がどこにあるのか、とツッコミを入れたくなる。
それなのに、毎日彼女を待ち構えていて、食事をして家まで送り届ける。そんな時間が本当はないはずなのに……。
そうした男性主人公をドラマで描くのは、多くの場合は女性の脚本家だ。
なぜ、人気になるドラマの脚本家は女性が多いのか。
女性なら脚本家が恵まれた職業であることが大きい。
自宅でもできるし結婚していても時間が自由になる。しかも、男性のような古くさいプライドもない。
さらに言えば、男性は脚本家より演出家をやってみたいものなのだ。演出家の場合は総合的にスタッフを動かしていかなければならない。そういう仕事に男性は魅力を感じるが、女性はそうではない。




しかも、女性は確実に男性よりも生命力があるので、忍耐強く書くという仕事にも向いている。
そういう事情から、韓国ドラマの脚本家の世界は女性たちが占領していて、男性が入るすきがない。でも、それでいいのかもしれない。
これからも韓国の女性脚本家が面白いドラマをたくさん書いてくれるだろう。

構成=「ロコレ」編集部

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