映画『徐福』はパク・ボゴムとコン・ユのダブル主演になっており、2人の競演がとても魅力的だ。なお、韓国で公開されるのは昨年12月の予定だったが、新型コロナの影響で公開が延期され、いまは待機している状態だ。
クローン人間が主役?
映画『徐福』は、2019年の5月から10月まで撮影が行なわれた。
その撮影はとても大変だったようで、撮影直後にコン・ユはこう振り返っている。
「扮した人物が激しい動きをするので、物理的に撮影が簡単ではなかったです」
その口調は、いかにも撮影で疲労困憊になったという感じだ。
映画『徐福』では、パク・ボゴムが遺伝子の組み換えによって人造的に作られた複製人間を演じている。いわば、クローン人間だ。
そのクローン人間を争奪する争いの中で、コン・ユは国家機関のエージェントに扮している。
さぞかし、アクションシーンが多かったことだろう。その点で、コン・ユも肉体的な負担を相当に強いられた。しかし、それも俳優の宿命だ。何ごとにも全力を尽くすコン・ユのことだから、恐ろしいほどの集中力で役に没頭したに違いない。それが「簡単ではなかった」という発言になっているのだ。
この『徐福』が主に撮影されたのは全羅(チョルラ)北道の全州(チョンジュ)市にある全州映画総合撮影所だ。
実は、カンヌ国際映画祭で最高賞を得たポン・ジュノ監督作品の『パラサイト』も、その60%が全州映画総合撮影所で撮影されている。屋内と屋外の両方ですばらしいセットを持っているのが、この撮影所の特長だ。『徐福』もすばらしい環境のもとで撮影ができたことだろう。
公開日は今のところ未定だが、大いに期待してその日を待ちたい。
文=「ロコレ」編集部
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