なぜヒョンビンを語ると高揚するのか6「新しい演技の発見」

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韓国で2010年から2011年にかけて放送された『シークレット・ガーデン』では、人気俳優同士のヒョンビンとハ・ジウォンが主演した。そして、2人は意表を突くキャラクターを巧みに演じ分けた。




男女が入れ替わる設定

ドラマ『シークレット・ガーデン』でハ・ジウォンが演じた役は、アクションスターを夢見ているキル・ライムという女性だ。
彼女は、スタントウーマンとして活動しながら地道にキャリアを積んでいくが、男勝りな性格で思ったことを素直に言ってしまうので、ペク・スンヒが演じる女優のチェリンに振り回されたり、監督から冷たい扱いを受けていた。
そんなキル・ライムとは正反対の生活を送っていたのがヒョンビンが演じるキム・ジュウォンだ。彼は外国の一流大学を卒業し、百貨店の社長を務めるほどのエリートなのだが、性格は傲慢なところがあった。
彼とキル・ライムはあることがきっかけで出会うことになる。
そのきっかけとなったのは、キム・ジュウォンがユン・サンヒョンが演じる人気歌手のオスカーにイメージキャラクターの契約を持ちかけたことだ。
最初は断っていたオスカーだが、女優のチェリンにある弱みを握られてしまう。それに困った彼は、キム・ジュウォンに契約の条件としてチェリンをどうにかするように頼む。




さっそくチェリンを探しに行くキム・ジュウォンだが、チェリンの顔を知らなかった彼はスタントウーマンとしてヒロインの服をたまたま着ていたキル・ライムを間違って連れ去ってしまう。
正反対の性格を持つ2人はお互いに惹かれあっていくが、そんな2人はさらなる運命に翻弄されていく。
これが、『シークレット・ガーデン』の序盤のストーリーである。以後、2人が入れ替わってしまうという不思議な展開になっていく。
とにかく、このドラマの影響力は大きかった。作中でヒョンビンが着ていたジャージが飛ぶように売れ、関連商品も話題になった。なにしろ、このドラマが大好きで、韓国では「シークレット・ガーデン廃人」と呼ばれる人が続出したほどだった。
一方、キム・ジュウォンを演じたヒョンビンは、撮影の苦労が大変だったという。それは、セリフがとても多かったからだ。
ヒョンビンもこう語っている。
「セリフも暗記するだけでなく、自分の言葉として表現しなければならないので、とても大変でした。長いセリフをゆっくり話していたら中だるみするので、あえて早口にしたりしました」




さらに、ヒョンビンを悩ませたのは、女性の立場で話すということだった。
「周囲の女性を観察して、共通する特徴を見つけようとしました」
このようにして、ヒョンビンは女性らしい仕草を研究したという。
それは、彼にとって新しい演技の発見でもあった。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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