『青春の記録』でパク・ボゴムは劣等感をどう演じるのか

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9月7日から韓国のtvNで放送が始まった『青春の記録』。パク・ボゴムが演じるのは26歳のサ・ヘジュンだ。彼は、一流の俳優を目指して常に努力を重ねているが、現実は厳しくてなかなかうまくいかない。




繊細な感性

『青春の記録』でパク・ボゴムが演じるサ・ヘジュンは、一流の俳優を目指して常に努力を重ねている。しかし、所属事務所の社長がひどい人で、ギャラを払ってもらえない。そんな苦労の連続なのだが夢は大きい。絶対に一流の俳優になってみせると奮闘している。
同じく苦しい修業に耐えているのが、パク・ソダムが演じる26歳のアン・ジョンハだ。彼女はメイクアップアーティストの研修者だ。顧客からはとても気に入られているのに、上の人間にいじめられてしまう。
そんなサ・ヘジュンとアン・ジョンハという2人の男女が、青春の真っ盛りに大いに飛躍を目指す姿を描いているのが『青春の記録』だ。
ヘジュンの親友がウォン・ヘヒョ(ピョン・ウソク)だ。彼はいち早く俳優として成功している。有利だったのは、裕福な家の支援を受けられたことだ。それがいい影響をもたらして、俳優として知名度を上げてきた。




ただし、ヘジュンの母親がヘヒョの家で家政婦をしている。その仕事を始めたのはヘジュンが中学生のときだが、ヘジュンとしては、母親が親友の家で働いていることは自尊心を傷つけられることだった。
しかし、ずっと耐えてきたが、ヘジュンには時間がなくなってきた。兵役が間近に迫っていたからだ。それゆえ、俳優を諦めて軍隊に行かなければならないことを覚悟せざるを得なくなった。
ヘジュンの心境は本当に複雑だった。親友のヘヒョは最高の友達なのだが、同じ俳優として差を徹底的につけられている。それは、ヘヒョが裕福な環境を徹底的に生かすことができているからだ。
ヘジュンは劣等感を感じていた。そうしたヘジュンの苦悩を、パク・ボゴムは繊細な感性で表していた。どこか沈んでいるヘジュンの表情を、パク・ボゴムは秋の枯葉が舞うように演じたのである。
その劣等感を克服してヘジュンはどう立ち直っていくのか。パク・ボゴムの演技に期待したい。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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