BTS(防弾少年団)ファンのための兵役基礎講座4「軍楽隊」

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BTS(防弾少年団)のメンバーが兵役に就くとき、陸軍の軍楽隊に入るというのも選択肢の一つになります。そもそも、韓国軍の軍楽隊とはどういうものでしょうか。ここで具体的に説明します。




各師団の軍楽隊とは?

韓国では陸軍・海軍・空軍の各軍において、軍楽隊がたくさんあります。
陸軍を例にとりますと、陸軍本部・陸軍士官学校・首都防衛司令部にある軍楽隊が最高レベルです。
隊員は50人以上で構成されますが、多くは音楽大学で専門的に楽器を習得してきた人たちです。
次のレベルが、軍司令部・陸軍訓練所などに所属する軍楽隊です。35人前後で構成されていますが、隊員は音楽大学の入学実技試験を受けようとするくらいの技量を持っています。
以上のように高いレベルを持った軍楽隊のメンバーは、兵役に入る前に力量を審査されて選抜されます。つまり、事前に合格する必要があるのです。
一方、実力的に三番目に位置するのが各師団に所属している軍楽隊です。
新兵訓練中に「楽器を少しかじっていた」ことを買われて、各師団の軍楽隊に選ばれるというケースが多くあります。




あるいは、作曲家・ピアニスト・声楽家・歌手が音楽の実績を評価されて軍楽隊に誘われる場合があります。
それでは、各師団の軍楽隊はどういう構成になっているでしょうか。
師団クラスの軍楽隊ですと、メンバーは25人前後です。師団本部の所属となりますので、師団の中では一目置かれた存在です。
軍楽隊の隊長は、中尉か大尉クラスの職業軍人が担当します。音楽を専門的に学んだ人がほとんどでしょう。
25人の隊員の内訳を見ると、クラリネット・フルート・サクソフォーンなどの木管楽器が10人前後、トランペット・トロンボーン・チューバなどの金管楽器が12人前後、シンバル・大太鼓・小太鼓などの打楽器が4人前後となっています。
なお、軍楽隊の隊員も一応の軍事訓練を受けるとしても、軍務の主たるものは、公式行事で音楽を吹奏することです。
非常に重要な任務であり、そうした行事で高度な音楽性を披露するためには、日常の練習が欠かせません。




そういう意味では、毎日が音楽漬けとなります。
これは、K-POPのスターにとって、望ましい環境だと言えます。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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