必読!パク・ボゴム主演『雲が描いた月明り』を理解するための歴史解説

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韓国時代劇は朝鮮王朝時代を舞台にした作品が多いが、その中でも朝鮮王朝の後期にあたる1820年代を描いているのが『雲が描いた月明り』である。果たして、どういう時代だったのか。

写真=韓国KBS『雲が描いた月明り』公式サイトより




世子と内官

朝鮮王朝では、1820年代にどんな出来事が起こっているだろうか。
まず、パク・ボゴムが扮しているイ・ヨンという世子(セジャ/国王の正式な後継者)について見てみよう。歴史上のモデルは孝明(ヒョミョン)世子だ。
23代王・純祖(スンジョ)と正室の純元(スヌォン)王后の長男として1809年に生まれ、幼い頃から頭脳明晰で容姿も優れていた。
国王になれば名君になることは間違いなかったが、惜しまれつつ1830年に21歳の若さで早世してしまった。
いわば、悲劇の主人公なのだが、『雲が描いた月明り』ではむしろ孝明世子の明るい部分を強調して描いていた。
ヒロインのキム・ユジョンが演じるホン・ラオンは、王宮の内侍(ネシ)部の内官である。この内侍部とは、王族のお世話係を担う役所であって、内官は原則的に宦官(かんがん/去勢された男子の官僚)だ。




それだけに、女性のホン・ラオンがなれるわけがないのだが、その不可能を可能にしてしまうところがドラマならではのストーリー。厳しい身体検査をなんとかクリアしていくところがコミカルに描かれている。
また、イ・ヨンの父親となっている国王は純祖がモデルになっている。
ドラマで国王は政治の主導権を高官に奪われているが、歴史上でも純祖は政治の主体性を発揮できなかった。
そういう意味では、ドラマが現実を大いに反映していた。
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