時代で大きく変わった
葬儀では、男性の遺族が頭にずきんをかぶります。儒教では、親の死は世話や誠意がおよばなかった子の罪であると考えるため、遺族や近親者は何の色にも染められていない粗末な服を着ます。
そうやって、子供たちが罪深さを示すのです。
しかし、最近では、服装が簡略化され、特に男性は遺族も弔問客も黒のスーツを着て出席することが多くなりました。
時代によって変化してきたわけです。
昔の葬儀は、土葬のお墓の横に小屋を建てて、2年間ほど朝と夕方にお墓の前に食事を供える祭祀(チェサ=法事)を行いました。
遺族は本当に大変でした。
しかし、今は違います。
かなり簡素化され、葬儀は2、3日で終了します。
以後、毎年命日になると、かならず故人を偲ぶ祭祀が行なわれます。
文=「ロコレ」編集部