全身全霊を傾けて
イ・ヨンジュ監督は緻密な構成で物語を作っていくことに定評があるだけに、その手腕でかならず面白い作品に仕上げるだろう。
そもそも、韓国映画は、南北対立などの社会情勢を基盤とした作品作りが多く、そのジャンルで活躍してきた俳優が多い。
しかし、複製人間を主人公にした作品は今までの韓国映画にはないジャンルであり、新しい分野の開拓を意味している。
そこに、パク・ボゴムが主役としてコン・ユと一緒にキャスティングされた意味はとても大きい。
彼は数年後には兵役を控えており、俳優の活動に集中できる時間にかぎりがある。それだけに、『徐福』では全身全霊を傾けて演技に臨む。
気になる撮影は、6月中旬から8月上旬まで統営(トンヨン)市でロケが行なわれている。この統営市は朝鮮半島の南岸に位置する風光明媚な海洋都市で人口は約14万人だ。ここに俳優やスタッフなど総勢200人以上が集結して暑い中で汗を流している。
その中心にいるのは、間違いなくパク・ボゴムだ。
文=「ロコレ」編集部
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