兵役で行く海兵隊の訓練はどれほど厳しいのか

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海兵隊の新兵は志願兵

新兵の誰もが顔をしかめるのが「丸太体操」だ。
10人くらいで太い丸太を持ち上げて、整列したまま何度も屈伸運動を繰り返す訓練である。しかも、厳しい状況を想定して雨の中や深夜に行なわれる。
本当に何度も屈伸を繰り返すので、丸太の重みが肩に食い込んだり、なおかつ極限状態になるまで体力を消耗する。ここでは膝を傷める人が続出する。
さらに「ロープ渡り訓練」は、3メートルくらいの高さに吊った50メートルくらいのロープを腹這いになって進んだり、仰向けになって両手の力だけで渡っていく訓練だ。安全ベルトを着けているし、下には落下防止用のネットが張ってあるが、自力でロープを渡る厳しさは新兵にとっても恐怖だ。




こうした訓練は通常でも辛いのに、訓練時間を2倍にしたり、睡眠と食事の時間を半分にするという特別訓練期間も設定されている。そのときは、睡眠不足と苛酷な体力鍛練の両方に耐えなければならない。
このように厳しい訓練をずっと続けられるのは、兵役とはいえ海兵隊の隊員がすべて体力自慢の志願兵だからだ。
つまり、体力試験に合格した人だけが揃っている。それゆえに、体力的に厳しい訓練を課せるのだ。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

康 熙奉(カン ヒボン)
1954年東京生まれ。在日韓国人二世。韓国の歴史・文化と、韓流および日韓関係を描いた著作が多い。特に、朝鮮王朝の読み物シリーズはベストセラーとなった。主な著書は、『知れば知るほど面白い朝鮮王朝の歴史と人物』『朝鮮王朝の歴史はなぜこんなに面白いのか』『日本のコリアをゆく』『徳川幕府はなぜ朝鮮王朝と蜜月を築けたのか』『悪女たちの朝鮮王朝』『宿命の日韓二千年史』『韓流スターと兵役』など。最新刊は『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』。

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