絶対に読みたい『春香伝(チュニャンジョン)』!韓国の国民的な伝承物語

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『春香伝(チュニャンジョン)』は韓国で最も有名な伝承物語で、過去に何度も映画やドラマになっている。とにかく、胸がすくような勧善懲悪ストーリーで、庶民がこの物語を心から愛したのもよくわかる。実際にどんな話なのかを具体的に見てみよう。




身分を越えた愛

舞台は17世紀後半だ。
全羅道(チョルラド/朝鮮半島西南部の地域)で暮らしていた月梅(ウォルメ)は、かつて妓生(キセン)だった。その彼女がかわいい娘を産んだ。それが春香(チュニャン)だった。
春香は母に愛されながら美しく育ち16歳になった。
そんな彼女に一目惚れした李夢龍(イ・モンニョン)は、全羅道知事の息子という名家の出身で、使いを出して春香を呼び出した。
しかし、春香は毅然としていた。
「私は妓生ではありません。たとえ、えらいお方のご子息でも応じられません」
こう言われても、夢龍はあきらめきれなかった。
話を聞いた母の月梅は、神のお告げだと感じた。なぜなら、月梅は夢の中で立派な龍に出会ったことがあり、「夢龍」という名前に運命を感じたからだ。
母に催促させられて夢龍に会った春香は、即座にプロポーズされる。しかし、身分の違いを実感していた彼女は、「自分は貧しい家の者で家柄がつりあわない」と断る。だが、夢龍はますます春香に惚れ、「妻にしたい」と何度も頭を下げた。
彼の誠意に折れた春香。夢龍と幸せな時間を過ごすが、その時間は短かった。夢龍の父が都に栄転することになったのだ。




夢龍は春香を連れて一緒に都に行こうとするが、身分の違いを理由に家族が猛反対。結局、夢龍は断腸の思いで春香を置いて旅立っていく。春香も涙を流し、悲しい別れにからだを震わせた。
(ページ2に続く)

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