韓国のビックリ/追記編17「テレビ局への抗議」

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テレビ局には、毎日多くの問い合わせや抗議がある。それだけ、多くの人が見ているということなのだ。しかし、韓国の場合には、日本では考えられないような抗議がテレビ局に来ることがある。それは何だろうか。




先祖は裏切り者?

たとえば、韓国時代劇に自分の先祖が出たとする。
とてもいい役だった場合は子孫もうれしいだろうが、逆に、目も当てられない悪役だったときには、子孫がカンカンに怒ってテレビ局に抗議に出向いたりする。それは、韓国ではよくある話なのである。
非常に抗議が激しかったのが、KBSが『王女の男』を放送したときだ。このドラマに申叔舟(シン・スクチュ)という人物が出てくる。
彼は、4代王・世宗(セジョン)が民族独自の文字(後のハングル)を創製するときに、大変貢献したとも言われている。
そんな申叔舟が、世祖(セジョ)が甥の端宗(タンジョン)から王位を奪うという大事件のときに、世祖の側についたのである。
史実をもとに、『王女の男』の中で申叔舟は裏切り者のように描かれている。本来なら、端宗を守る側にまわらなければならなかったのに……。




実際、申叔舟は世祖に気に入られ、後に大出世を果たしている。なんと、領議政(ヨンイジョン)という官僚最高の地位に就いたのだ。今で言うと総理大臣のようなものだ。
このように、朝鮮王朝時代に領議政まで務めたので、子孫は申叔舟のことをとても誇りに思っていた。
しかし、『王女の男』の中では仲間を裏切る人物として描かれた。これに子孫たちが激怒した。放送したKBSに猛烈な抗議をしたのである。
(ページ2に続く)

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