パク・ボゴムとキム・ユジョンが主演した『雲が描いた月明り』の主人公になっていたのは、イ・ヨンという世子(セジャ)だった。このイ・ヨンは孝明世子(ヒョミョンセジャ)のことなのだが、韓国でここまで有名になったのは『雲が描いた月明り』がヒットしたおかげだった。
さぞかし無念であっただろう
これまで数多くの韓国時代劇が作られてきたが、孝明世子が登場するドラマはほとんどなかった。
頭脳明晰だった世子として評価が高いとはいえ、王にならないままに21歳の若さで亡くなっているので、歴史的に語れる物語が少なかったのである。
そんな孝明世子を主人公のモデルにして『雲が描いた月明り』は作られているが、もともとはWEB小説が原作ということで、歴史的な事実にかなりフィクションが加えられている。
あまり詳しく説明すると、まだドラマを見ていない人にとってネタバレになってしまうので詳細な解説を省くが、史実の孝明世子は無念なことが多かった。
父の純祖(スンジョ)に代わって代理聴政(テリチョンジョン/摂政のこと)をして大きな実績を作り、国王になったら名君になるのは間違いないと思われていた。
それなのに、わずか21歳で急死してしまい、孝明世子が国王になる姿を見ることはできなかった。
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