イ・ビョンホンが映画館をジャック！映画『MASTER／マスター』舞台挨拶

注目してほしいシーンは？

映画の中で注目してほしいシーンを聞かれたイ・ビョンホンはこう語った。
「この映画の冒頭のシーンなのですが、数万人の会員の目の前で演説するシーンがあります。そこでは、会員からお金を搾取（さくしゅ）しなければいけないので、純粋な羊の仮面を被ったように話すわけです。見ている観客のみなさんも、『ああ、この会員たちはバカではない以上、こういう人だったら投資してしまうんじゃないだろうか』と、思えるようなシーンを作らなければなりませんでした。非常に真実味が大事だったので、いかに現実的に見せるかを考えながら演じたんです。監督やスタッフや私、みんなで精魂込めて作りあげたシーンです」

さらに、イ・ビョンホンは個人的に好きなシーンについて語った。
「チン会長は権力者と通じて悪を重ねるわけなんですけど、権力を持った人にお願いするシーンがあります。ハン局長という人物が登場するのですが、彼に対して『記者に何か言われたら、うまいことをいって乗り切ってほしい』と言うシーンが一番気に入っています」
最後に、イ・ビョンホンは「映画の試写会ではなくて、小さなファンミーティングみたいな感じですね。見慣れた顔の方もいらっしゃいますね。今日は来てくださってありがとうございます。この映画は、実際の事件をもとにしているもので、史上まれに見る詐欺師が出てきます。実在の事件からアイデアを得て商業映画にしたものなので、『こんなことも起こりえるんだな』と考えながら見ていただければより楽しめると思います。どうぞ楽しんでご覧ください」とメッセージを語った。
その後のフォトセッションを終えて、イ・ビョンホンは次の会場に向かうべく、ファンに手を振りながら会場を後にした。