消えた「朴正熙の亡霊」/今の韓国を考える7

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父親の後光

朴槿恵は朴正熙の娘だという理由だけで大統領になりました。それほどの今の韓国で朴正熙の存在は絶対でした。
一部ですが、朴正熙のことを「半神半人」と言う人がいるくらいですから、もう宗教的な存在にまでなったと言えるでしょう。
朴槿恵は父親の後光のみで生きてきました。父親が生きているときは正しく「王女」として皆から崇められて、父親が暗殺されてからは長く隠遁していましたが、その後に国会議員になりました。




しかし、政治的な業績はほとんど残していません。端的な例ですが、総選挙で5回も選ばれた議員なのに、代表発案した法案はたったの15件でした。立法府の1人としての活動は非常に貧しいとしか言いようがありません。
ただし、選挙では恐ろしいほど強かったのです。与党のセヌリ党が政治的な危機に落ちたときも先頭に出て選挙を有利にしました。これも、あくまでも持ち前のイメージに助けられたところが大きく、父親の後光と女性政治家という見た目によるものという分析が多いほどです。(ページ3に続く)

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