KBSのホームドラマ『お父さんが変』は、30%を超える視聴率を獲得している。このドラマを見ていると、韓国で視聴率を取れる定番テーマがしっかり描かれている。果たして、それは何なのか。
視聴率受難の時代
韓国ドラマで一番視聴率が高かったのは、1996年に放送されたペ・ヨンジュン主演の『初恋』の65・8%である。
当時の韓国でテレビ画面の3分の2がこのドラマを映していたことになる。凄まじい占有率だ。
『初恋』が放送されていた頃は、韓国でも50%を超えるドラマがたくさんあった。高視聴率のホームドラマが量産された1970年代の日本のように……。
しかし、時代が移って、今の韓国では10%を下回るドラマが軒並み多くなった。視聴率50%は今や「夢の夢」で、30%を超えるドラマも年に数本あるかないか、という状況なのである。
そういう視聴率受難の時代にあって、毎回30%を超えて人気を集めているのが『お父さんが変』だ。
このドラマには、高い視聴率を稼げるテーマが潜んでいる。(ページ2に続く)