実現可能な公約
文在寅大統領は、選挙期間中から重要な公約の1つに、兵役期間の短縮を挙げていた。これは、本来決まっていた「18カ月」を実現するという強い意志の表れだった。
現在、韓国軍の兵員は増えすぎていて、これからは大幅に減らす計画になっている。そういう事情があるだけに、兵役期間が短縮されても国防的には問題がないと言われている。
また、兵役期間の短縮は、国民の間でも支持される割合が高い政策である。つまり、全体のコンセンサスが得られやすいのだ。実際、韓国軍の兵員を減らすという状況の中では、実現するためのハードルが高くないと言える。
現在、文在寅大統領は選挙期間中に発表した公約の実現に向けて、1つ1つ吟味している段階だろう。
彼は、若者たちの仕事を増やすという重要な政策を掲げたが、それは莫大な財源が伴うものであるため、実現がなかなか難しい。
それに比べて、兵役期間の短縮は財源問題がからまないので、真っ先に取り組みたい公約のはずだ。(ページ3に続く)