話題作『7日の王妃』の歴史背景が面白い

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赤いチマ岩の伝説

中宗は愛妻の端敬王后と別れなければならなくなった。
彼は王とはいえ、高官たちに逆らえなかったのだ。
端敬王后が王妃でいられたのは、わずか7日間であった。それが、今回のドラマのタイトルになっている。




端敬王后が王宮を去ったあと、中宗は悲しみにくれて、王宮の高い場所にひんぱんに上がっていった。端敬王后が住むあたりをながめるためだった。
そのことが都で話題になった。端敬王后の耳にも入り、彼女は家の裏の岩山に自分の赤いチマ(スカート)を干した。
「私は元気に暮らしています」
そういう意思表示だった。
この逸話は「赤いチマ岩の伝説」と呼ばれ、韓国でも夫婦愛を示す際によく使われている。本当を言えば、中宗が愛する妻を離縁しないことが一番であったのだが……。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

康 熙奉(カン ヒボン)
1954年東京生まれ。在日韓国人二世。韓国の歴史・文化や日韓関係を描いた著作が多い。特に、朝鮮王朝の読み物シリーズはベストセラーとなった。主な著書は、『知れば知るほど面白い朝鮮王朝の歴史と人物』『朝鮮王朝の歴史はなぜこんなに面白いのか』『日本のコリアをゆく』『徳川幕府はなぜ朝鮮王朝と蜜月を築けたのか』『悪女たちの朝鮮王朝』『宿命の日韓二千年史』『韓流スターと兵役』など。最新刊は『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』

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