韓国の人は毎日のように高価なカルビや宮廷料理を食べているわけではない。それでは、普段、韓国の人たちは自宅でどんな食事をしているだろうか? とても気になる料理を一つずつ紹介しよう。
作り置きしたおかずが多い
韓国の人たちが自宅で食事をするときは、「ご飯」「スープまたはチゲ」「キムチ」の3種類が基本で、その他におかずを3~5品用意するのが一般的。それは、3パンサン(飯床/膳立てという意味)とか、5パンサンと呼ばれている。これらは作り置きしておいたものが多いので、数が多い割にはそれほど手間がかからない。
それでは、ふだん食卓に並ぶ代表的な料理を一つずつ説明しよう。
〔キムチ〕
言わずと知れた韓国の代表的なおかず。多くの家庭で毎日の食卓に登場している。
漬け込むときに、イカや牡蠣などの魚介類を使うこともあり、さらに、漬け込むお母さんの手の味までが加わって、各家庭でキムチの味は微妙に異なる。韓国ではある程度キムチを発酵させ、酸っぱくしてから食べる場合が多い。
〔のり〕
日本でもおなじみとなった韓国のり。乾燥させた岩のりを焼き上げ、ごま油と塩で味付ける。
ご飯にもお酒にもよく合うので、一般家庭はもちろんのこと、食堂や飲み屋、屋台などでもよく出される。
また、のり巻きにも多用されるので、韓国での消費量はかなり多い。(ページ2に続く)