兵役で最善を尽くせた原動力の1つ
ユンホが出演していた『国際市場で逢いましょう』。まさに、涙なくして見られない映画だった。
特に、非常に印象的な言葉があった。
それは、主人公が「つらい時代に生きて苦しみを味わったのが、子供たちでなく、自分たちで良かった」と言ったセリフである。
主人公は朝鮮戦争のときに北から釜山に逃れてきて、苦しい生活に明け暮れた。西ドイツの炭鉱に出稼ぎに行ったときは落盤事故で瀕死に陥ったし、ベトナム戦争でも大怪我をしてしまった。すべては韓国が貧しかったからだ。
そうした親世代の苦労の末に、韓国は経済成長を果たした。そのおかげで、息子たちの世代は不自由のない暮らしができたのである。
そのことをユンホも感謝していたに違いない。その感謝こそが、彼が兵役であれほど最善を尽くせた原動力の1つだったかもしれない。
文=「ロコレ」編集部